10/80/10 ルール
10/80/10ルールとは、1つの組織に10個程度のKRIが存在し80個程度のRIとPIが存在し、10個程度のKPIがが存在するというルールです。それ以上の計測が必要ケースはほとんどないといっていいいでしょう。多くの組織は最初80個程度のRIとPIでは全く不足していると感じるでしょう。しかし、ひと度しっかりと調査をしてみると、多くの指標はある指標の組み合わせでできていることに気づくはずです。
また多くのKPIチームは最初たった10個しかKPIが作れないとしたらそれでは制限が多すぎると感じるでしょう。そして、30個まで増やせないかと確認してくるはずです。しかし実際には慎重に分析を開始すると、その組織が多数のビジネスユニットを持っていない限りKPIの数はすぐに10程度まで落ちてくるはずです。複数のビジネスユニットがある場合は、10/80/10ルールはビジネスユニット毎に適用されます。
また多くのKPIチームは最初たった10個しかKPIが作れないとしたらそれでは制限が多すぎると感じるでしょう。そして、30個まで増やせないかと確認してくるはずです。しかし実際には慎重に分析を開始すると、その組織が多数のビジネスユニットを持っていない限りKPIの数はすぐに10程度まで落ちてくるはずです。複数のビジネスユニットがある場合は、10/80/10ルールはビジネスユニット毎に適用されます。
適切なタイミングでの経営陣による管理の重要性
これ以上先に進む前に先ずマネジメントの重要性について考えてみましょう。指標の計測の重要性については世界中の企業で広く受け入れられています。アメリカでは多くの企業がバランススコアカードを、従業員の行動を企業の目標とバランスのとれた形で追求するために導入しています。
マネジメントが適切なタイミングで判断することは非常に重要です。もし貴社のマネジメントに届けられるKPIが数日遅れているのであればそれは全く使い物になりません。KPIはリアルタイムに準備されるべきものです。もし、週次にしかとれないものであってもそれは次の営業日に入手できなければ意味がありません。推薦されるレポーティングフレームワークは下記の通りです。
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いくつかのKPIは日次、もしくは24時間いつで更新されるべきです。その他のKPIは週次でよいものもあります。そのKPIには実行力に関するKPIも含まれているべきです。多くの組織では実行、完了が問題となることが多数あります。通常の週次にレポートされるKPIだけでは、十分な速度が出せません。この実行力、すなわち「完了」に関するKPIは、組織風土を革新的に改善し、プロジェクトやタスクの完了数が劇的に上昇するでしょう。
RIやPIは日次、週次、隔週、月次等、様々な時間軸で計測されます。KRIは取締役会へのレポートに最適なため取締役会の周期に合わせた月次などの集計が適切と言えます。
業績指標からの悪い結果
指標管理の取り組みは往々にして指標管理と組織の成功要因に関して知識のないスタッフにより始められます。そのため、KPI管理を成功させるためには、常にスタッフに対してその指標に対してどのようなアクションを取るべきなのかが明確になっており、その行動結果を計測をしているのかを確認する必要があります。いかに業績指標が間違った方法で使われているかは次回ご紹介する2つの事例でよく理解することが可能です。