KPI管理の目的の一つが業務改善となります。業務改善の基本は現在の業務フローを作成(As is base)し、ありたい姿の業務フロー(To be base)との比較をし、そのギャップを分析するという方法です。
例えば契約締結までのリードタイムをKPIとして設定したとします。As is baseでは20日かかっているものをTo be baseでは7日に短縮できると予想し、その業務の中でボトルネックになっているフローを詳細に分析することでフローの改善を目指します。
この改善の際に非常に重要なのは問題の真因にアプローチすることです。真因とはその問題の真の原因のことですが、得てして業務改善は小手先の対応になりがちです。折角KPI管理を導入し業務の見える化がはかれているのですから、問題の解決には時間をかけて取り組みたいものです。往々にして業務改善活動から経営課題が出てくることも珍しくありません。
また業務が滞っているように見えるのは元々の経営計画に無理があったということもあるでしょう。いずれのケースもしっかりと現場の改善活動を支援しつつ、真因を必ず潰すという経営者の覚悟も必要となります。
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